菅井 三実(すがい かずみ)
概要
国語学・⾔語学
認知科学と現代⽇本語学における具体的な研究知⾒を踏まえて、⾔語教育における内容と⽅法の汎⽤性を⾼めることを⽬指す⼀⽅、⽇本語(国語)と英語の対照研究に基づき、国語科との連携における⼩中学校の英語教育も射程に⼊れています。
研究キーワード
- 日本語研究
- ことばの習得/ことばの運用
- メタ言語能力
- 国語科と英語科の連携
メッセージ
ことば(言語)というものを広い視野で捉え、関連領域の知見を援用しつつ、どのように習得され、どのように運用(使用)されるかという観点から、目的に応じた学習プログラムを構築していきましょう。
研究事例
事例① 転義現象から見た心情読解および他者理解の一元的指導モデル
〈文字通りでない意味〉という観点から文学教材における登場人物の心情理解と対人コミュニケーションにおける意図理解と一元的に学習できるようモデルを考案した。
事例② 国語科古典学習におけるスクリプトの導入
古典学習において、副次的に扱われる非言語的な周辺的情報や暗黙の共有知識を前面に出し、積極的に導入するプログラムを構築している。
事例③ 日本語文法と英語文法の接続
中学校で学ぶ口語文法と高校で学ぶ文語文法を接続させつつ、英語の文法との関係を視野に入れて複合的な理解を促す学習するプログラムを構築しつつある。
その他
- 『社会につながる国語教室―文字通りでない意味を読む力』(開拓社, 2021年)
- 『人はことばをどう学ぶか―国語教師のための言語科学入門―』(くろしお出版, 2015年)
- 『英語を通して学ぶ日本語のツボ』(開拓社, 2012年)
- 令和4年度兵庫県教科用図書選定審議会委員