羽田 潤(はだ じゅん)
概要
国語の授業を楽しく学びのあるものにするため、メディアを活用した国語科教育の研究を進めています。イギリスの国語科教育、メディア・スタディーズに興味を持ち、メディア・リテラシー、動画リテラシー、マルチモーダル・リテラシーの育成を目標に、教材開発研究を行なっています。 写真、絵本、マンガ、児童文学、小説、雑誌、広告、CM、ドラマ、ニュース番組、ドキュメンタリー、アニメーション、映画等、児童・生徒が日常的に楽しんでいるものを対象に、その特性をあきらかにし、教材化につなげるための作業を行なっています。
研究キーワード
- 国語科教育
- メディア・リテラシー教育
- マルチモーダル・リテラシー教育
- ICT教育、サブカルチャー
- 児童文化、メディア・スタディーズ
- イギリス
メッセージ
国語の授業時間を楽しく学びのある時間にするためには、何をどうすればよいのかをつきつめていきましょう。教科書に掲載されている教材だけではなく、新たな教材開発をも視野に入れながら、新しい国語の授業を作っていきましょう。
研究事例
事例① 文学作品の映像化手法
イギリスのメディア学習事例を踏まえ、「ごんぎつね」「大造じいさんとガン」「少年の日の思い出」「羅生門」といった定番教科書教材を使いながら、映像化を企画し宣伝ポスターを制作するという言語活動を行っている。映像化を企画するというアウトプットのためには、何度も本文を読み込み、自身の解釈を形にする必要があるため、読みの深化に効果的である。
事例② 短編アニメーションの予告編制作
予告編とは、まだその作品を見ていない観客に対して、「見たい!」と思わせる30秒から60秒の動画である。テレビのCMで見たり、映画館の本編上映前に見たりする機会があり、学習者にとっても身近な存在といえる。本編の単なる要約ではなく、何を見せて何を見せないのか、どこアピールするのか、本編を見たときにがっかりさせないようにするにはどうすればよいのか等、目的、相手、場面を考えた再構成作業は、「ことば」を効果的に活用する思考と共通する活動となる。
事例③ サブカルチャー研究
児童・生徒が「おもしろい」「分析してみたい」「考察してみたい」「同じようなものを作ってみたい」と思える作品とは何か。これまで、『名探偵コナン』、『遊戯王』、『ファイナルファンタジー』、「コカ・コーラCM」、「プレイステーションCM」などの分析を行い、これらメディア作品に共通する物語性についてあきらかにしてきた。
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