吉田 達弘(よしだ たつひろ)
概要
教室でのやり取りを重視する社会文化理論をベースに小中高の英語科教育の実践的研究,授業研究,教師教育に取り組んでいます。担当授業は,小学校英語科授業の研究,教育課程の制度的特色と課題,などです。
研究キーワード
- 英語教育学
- 社会文化理論
- 授業研究
- 教師教育
- 教室のインタラクション
- ダイナミックアセスメント
- 会話分析
- ナラティブ
- オンラインでの授業研究・教員研修
メッセージ
みなさんの教師や学習者としての経験を見つめ直しながら,専門的かつ地に足のついた議論をしたいと思います。大学院での学びが,みなさんの英語教師としての専門性向上につながるよう支援します。
研究事例
- これまで学生の研究としては,教室での自身の授業や学習の様子を動画撮影し,それをフレームワークに沿って分析したり,やり取りを文字起こしして質的に分析する研究があります。
- 私自身は,社会文化的理論をベースに,教室のやり取りや授業後の授業研究場面を詳細に分析し,児童生徒の学習がどのように発達していくかを研究しています。例えば,ティームティーチングでの二人の教師と生徒たちのやり取りを詳細に分析し,教師が意識的にやり取りのレベルを上げながら,生徒の英語使用を促していることを明らかにしました。
その他
- 授業者の情動面に着目した『二人称的アプローチ』による英語授業研究に取り組んでおり,研究成果の一部が,JACET・淺川和也・田地野彰・小田眞幸編(2020)『英語授業学の最前線』(JACET 応用言語学研究シリーズ 第1巻)やThe European Journal of Applied Linguistics and TEFL vol.9 (2020)に掲載されました。
- 令和2年度「理論と実践の融合」に関する共同研究活動「VEOを活用したオンライン教員研修プログラム開発のための基礎研究」では,オンラインプラットフォームを活用し,動画をリモートで共有しながら授業研究を実現する枠組みの開発をおこないました。
- 上記の研究は,科学研究費助成金による研究「教師の情動的経験の表出およびその変容に着目した英語授業研究」で継続中です。
- 小学校,中学校,高等学校の外国語(英語)検定教科書『One World Smiles』『One World』 (いずれも教育出版)の執筆をしています。